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Au Petit Bouchon様店舗改装物件のご紹介
LifeWorksが施工しましたAu Petit Bouchon様(足利市)の店舗改装物件をご紹介します。
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■施工名称 店舗工事
■名称 Au Petit Bouchon (オ・プティ・ブション)
■業種 飲食店
■デザイン・設計 ライフ・ワークス
■所在地 栃木県足利市
■竣工年(完成) 平成23年10月
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Au Petit Bouchon
<お客様からのオーダー内容・コンセプト>
・フランス、リヨンにあるビストロ(ビストロ=フランスの大衆的な食堂)
・高級フレンチではなく、庶民的なフランス料理店=食堂
・ファサード(正面)が全面開くように。
<コンセプト>
・庶民的なフランス料理食堂
<コンセプトイメージ>
・フランスの田舎で、先代から引き継いで代々経営している食堂 ・自分たちの手で、何度も改装をしながら続けている店 ・地元の人が集まる食堂
<コンセプトの解説>
日本ではフランス料理やビストロは、高級なイメージがあるのだが、 オーナーさんからのオーダーの、 「高級フレンチではなく、庶民的なフランス食堂」
にしたいという気持ちのとおり、
「ビストロ=フランスの大衆的な食堂」の本来の語源をそのまま解釈する。
■今回の施工ポイント(アピールしたい部分) コンセプトイメージを具現化する為、全体的に、雰囲気の演出に力を入れる
・雰囲気ある塗装、その1 通常は2〜3回塗りのところを、1回塗りにして下地を透けさせて、素人っぽさを出す
・A雰囲気ある塗装、その2 塗装部分をペーパーでこすり、使い込んだ感を出す
・B雰囲気ある色合いの床 資料でフランスのビストロを見てみると、日本の昭和初期にも 似ている色使いをしているお店が多いので、床の色使いを、 一見センスの悪い色合いにし、現地のリアルな雰囲気を取り入れる
・C雰囲気ある家具 椅子などの家具は、新しい物は選ばず、アンティーク物を中心に使用。
・D雰囲気ある個室 奥のテーブル席を半個室にし、雰囲気をかえることで、「改装のなごり」を思わせるとともに、 他の客席とは違うVIP感をだし、お客様の利用の仕方に幅を増やす
・E雰囲気ある看板 通常ならばカティングシートを使用する看板は、職人さんの手による手書に
・F実用的な収納 スペースが限られたテナント物件の為、長椅子の座面下を収納にするなど、 小物収納をなるべく増やす。雰囲気の前に「お店」としての実用性もしっかりと作る
「コンセプトへの道」
どんなお店にするか。考えるのも、造るのも須田氏。であるが、そうでもない。いや、そうなのであるが、須田氏がそうする前に、必要な事がある。
それは、あたりまえではあるが、オーナーさんのイメージ、考え、想い。これが無ければ始まらないし、須田氏も想像ができない。
Au Petit Bouchon (オ・プティ・ブション)のオーナーさんが、初めて訪ねてきた時、一生懸命、料理の事や、お店の造りのことを話してくれた。
これが良かった。具体的な間取りなども重要であるが、お店造りには関係ないと思われがちな、料理の事などのお店のイメージは、
もっと大切で、それをオーナーさんは一生懸命伝えてくれたのだ。おかげで、須田氏のイメージはすぐに湧き、具体的なプランもどんどん生まれる。
須田氏の頭の中にビストロがオープンするのには、そんなに時間はかからなかったのだ。
<あとがき>
昨年末の、とある日。須田氏から依頼され、僕は取材の為、 Au Petit Bouchon (オ・プティ・ブション)に。
お店につくと、まず、前面が開くファサード(正面)に目が行く。全開したファサードからは暖かな照明の光と共に、お店の中の活気が溢れ、僕はすぐに心が躍る。
お店の各部分を撮影していると、須田氏から、棚を撮るように指示をうける。
お客さんのテーブルの上の棚。普通ならば、そこを中心に見ようとはしない部分。
何かを見たときに、視界の片隅に入るくらいの場所だ。そこには、本やお酒のビン、おもちゃなどがラフな感じで置いてある。
不思議に思っている僕に須田氏は言う。
「代々受け継いで、改装を繰り返すようなお店だから、棚の上なんて、整理されてないんだよ」
須田氏の取材をしていて、いつも思うコトがある。須田氏は「良い」と思う事を、迷わず、自信をもってしっかりやっているのだ。
コンセプトイメージが「代々受け継いで〜」とはいっても、新規オープンのお店だ。
そのお店の棚を整理はせずに、ラフな感じにするには、大きな勇気が必要なのではないだろうか。
僕が見る限り実際に、この棚の効果は絶大。須田氏の感覚は見事に、お店に雰囲気を生む。
良いと思ったからやったのだ。迷わず、自信をもって、しっかりと実行した。簡単そうで、簡単ではない。
ことに「趣味」ではなく、「仕事」であるから、考えなくてはならないコトは、たくさんある。それでも、良いと思ったコトを1コ1コ確実に、須田氏は実行する。
取材から数日後、追加の写真を撮る事になり、須田氏と一緒にこのお店を訪れた時、オーナーから、こんな話を聞く。
「今日、老夫婦がご来店されたのですけど、話を聞いたら、昔、フランスに住んでいたと言うのです。
散歩をしていたら、このお店が目にとまり、懐かしい雰囲気に惹かれ、ついお店に入ったと言うんです」
良いと思ったコトを迷わず自信をもってしっかりと実行した結果だ。
ただ、須田氏にとっては、これが普通のコトだから、自分では無意識で気が付いていない
かもしれない。
「調べながら工事を進めているうちに、新たな発見などもあって、勉強になって、楽しく仕事ができた」
だから須田氏はこんな事を言うのだろう。
とにかく、1つ確実な事は、須田氏の施工した雰囲気が、
1組のお客様とお店をつないだ、という事だ。
text & photo よこち
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